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片倉城
読み・・・かたくらじょう
所在地・・・東京都八王子市片倉町
別称・・・丘山城
築城年・・・室町時代
築城者・・・長井氏
主な城主・・・長井氏、大石氏
毛利氏の一族
片倉城は、室町時代に長井氏によって築かれたと言われている。長井氏は、大江氏の一族であり、中国の毛利氏と同族である。
室町時代以前のこの地に関しては、鎌倉時代、この土地を領していたのは武蔵7党の1つ横山氏であった。1213年に横山氏は、和田義盛の乱で和田氏に味方したため、乱後は大江氏の領地となる。
南北朝の動乱期、大江師親が片倉城に在城したと伝わるが、師直は九州の南朝軍と戦い、片倉城を築いたとは考えにくい。ちなみに、師直の子孫が毛利氏である。
片倉城は、15世紀後半に、山内上杉氏と手を結んだ古河公方足利成氏に対し、扇谷上杉氏の家臣長井氏によって築かれたと推測されている。だが、片倉城の名前は記録に出てこない。あるいは別名が当時あったのかもしれないが、不明である。
北条氏照の改修
長井氏は、応仁の乱の頃まで片倉城に在城していたらしく、その後は山内上杉氏の家臣で守護代を務めていた大石氏が領することとなった。
山内上杉氏の家臣の大石氏は、やがて北条氏に属し、領地は北条氏照に引き継がれ、北条氏照によって片倉城は改修された。
1590年、豊臣秀吉の小田原攻めにより、片倉城は廃城となった。
<現在の状況>
JR「片倉駅」を降りると、丘陵地帯が目に入り、それが片倉城跡である。現在は公園となり、自然が溢れた憩いの森となっている。
片倉城の地図→