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北ノ館
読み・・・きたのやかた
所在地・・・栃木県宇都宮市瓦谷町(旧宇都宮市)
築城年・・・不明
築城者・・・不明
主な城主・・・不明
瓦屋但馬守
北ノ館の歴史に関しては分からないが、瓦屋郷について瓦屋但馬守という人物が古文書に出てくる。すなわち、
明応4年(1495)8月11日「宇都宮成綱宛行状写」(秋田藩家蔵文書)で、
「然者瓦屋郷之番料足廿二貫文兔許也」
と、宇都宮成綱が瓦屋但馬守に「宛行状」を与え、瓦屋郷の料足(費用)22貫文を免除するものと察せられる
古文書内では、「料」の字は「米へんに斤」となっている。また「兔」の字は「兔の上のクの部分が刀」になり、こちらは「免」の誤字か?
平野大膳亮
その他、瓦屋郷に関しては、平野大膳亮という人物も、年未詳2月26日「宇都宮廣綱借用状写」(秋田藩家蔵文書)に出てくる。その古文書の内容は、
「鳥目五千疋御借用候」と、宇都宮広綱が平野大膳亮に鳥目(銭)を5000疋借り入れた(5000疋は貫に直すと50貫)。その返済方法は、「來秋瓦屋郷以御土貢可有御返辯候」とし、瓦屋郷からの土貢(年貢)をもって充てるという。
そして、返済が終わった後は、「彼郷中為料所可預置候、御年貢事七拾貫文毎年無々沙汰可致」と、瓦屋郷を年貢70貫文で平野大膳亮に預け置くことにしたというものである。
<現在の状況>
民家を囲う土塁と堀を見ることができる。また、案内板もあるのは嬉しい。
<あわせて読みたいページ>
「宇都宮城」宇都宮氏の居城。
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