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小金城
読み・・・こがねじょう
所在地・・・千葉県松戸市大谷口
別称・・・大谷口城、開花城
築城年・・・1537年
築城者・・・高城胤吉
主な城主・・・高城氏
東葛飾最大勢力の高城氏
高城胤吉は、家臣の阿彦丹後入道浄意に縄張りをさせ、1530年に築城を開始し、1537年に完成した。そして、それまで居城としていた根木内城から移り住み、高城氏の居城となった。
高城氏は、千葉氏一族の原氏の重臣であったと言われ、現在の松戸、市川、船橋、鎌ヶ谷、我孫子などを支配し、東葛飾最大の勢力を持っていた。
高城氏は北条氏に組み込まれ、第一次国府台合戦(1538年)と第二次国府台合戦(1564年)では北条方として戦っている。ちょうどこの時期に、小金城が拡張されたと言われる。
1566年、上杉輝虎(謙信)が小金周辺まで攻めてきており、攻撃を防いだと思われる。その後上杉軍は小金を南下し、原氏の臼井城を囲むが上杉軍は敗れた。
1590年、豊臣秀吉による小田原攻めでは、高城氏の兵力は7百騎であったと秀吉側の調査で分かっている。そのうち5百余騎軽卒1千人が小田原城の籠城戦に加わり、小金城には2百騎軽卒3百人が籠城したと伝えられている。小金城は、浅野長政らによって攻められ、戦わずに開城し、建物は灰塵に帰したという。
<現在の状況>
小金城は、大谷口歴史公園となっており、障子堀や畝堀など、北条氏の築城技術が見られる。畝堀の紹介が書かれた案内板には、立派な畝堀の写真が載っていたが、現在ではなくなっており惜しい。
小金城の地図→