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神鳥谷曲輪
読み・・・ひととのやくるわ
所在地・・・栃木県小山市神山1丁目
別称・・・曲輪
築城年・・・不明
築城者・・・小山氏
主な城主・・・小山氏
小山氏の館か?
神鳥谷曲輪は、鎌倉時代の豪族の館と考えられている。
すると、位置的、規模的にいって、この地に館を構えられるのは小山氏以外に考えられない。
神鳥谷曲輪は、「曲輪」とだけ称されていることが多い。
小山市には他に、「大聖寺曲輪」があり、これと区別するために、「神鳥谷曲輪」と表記する。
神鳥谷の読み方
さて、「神鳥谷」の地名は難読文字である。
読み方に関しては、かつては「しととのや」と読まれ、現在では「ひととのや」と読まれている。
難読文字すぎるその珍しい地名の由来について、武井佐久三「地名の由来「神鳥谷」考」(『小山市史研究 第4号』)にて、面白いことが書かれている。要約すると、
ホオジロ科の鳥に、「しとど(しとと)」という鳥がいて、漢字にすると「巫鳥」あるいは「鵐」。
そして、「巫」は神に仕える者であるから、「巫」に「神」を当てて、「神鳥」としたのではないか?
というものである。
それ故に、「神鳥谷」と書いて「しととのや(ひととのや)」と読むのである。
<現在の状況>
神鳥谷曲輪は、JRの線路に寸断されていて、石碑があるのは線路の東側である。石碑のすぐ後ろにある土塁は見事。
<あわせて読みたいページ>
「祇園城」小山氏歴代の居城。
「長福城」神鳥谷地域にあるもう1つの城。
「大聖寺曲輪」城南地域にあり、、曲輪の名がつくもう1つの城。
<小山市の城一覧>
神鳥谷曲輪の地図→